背中・背筋の張りの対処法

背中の痛みと筋肉

首や肩、背中などの筋肉には、肩関節付近の三角筋や首から肩甲骨を大きく包む僧帽筋、背中から脇腹や腰まで大きく包む広背筋、胸全体を覆う大胸筋などがあります。これらの筋肉は、表層筋と呼ばれており、人間の体の表面を左右対称に覆っている筋肉です。

 

さらに、これらの表層筋の下には深層筋という筋肉があり、表層筋を下から支えています。最近ではインナーマッスルという言葉がよく使われるようになりましたが、まさにそれが深層筋のことです。

 

例えば、インナーマッスルのひとつである「菱形筋」は僧帽筋を下から支えており、「肩甲挙筋」は首から肩を裏から支えているのです。これらのインナーマッスルは、正しい姿勢を保つために重要な位置を占めているものなのです。

 

このように大切な働きをするインナーマッスルですが、これらにあまりにも大きな負担がかかると、それを受け止めきれずに表層筋にも負担がかかってしまうようになります。この表層筋への負担が「コリ」と呼ばれているものです。

 

言い方を換えれば「コリ」とはある特定の筋肉に、大きな負担がかかることで生じる筋肉疲労なのです。ここまで分かれば、対策も立てやすくなると思います。背中の痛みやコリを緩和するためには、インナーマッスルに大きな負担をかけないようにする方法と、インナーマッスルを鍛える方法があります。どちらの方法をとるかは自由ですが、自分ができると思う方を選ぶべきです。