背中・背筋の張りの対処法

背骨について

背中が痛いとか、背中が凝るとかで悩んでいる人が多いようです。そこで、背中の痛みを和らげる対策を立てるには、まず背中の構造を知ることが役に立つと思われます。

 

頭からお尻までの骨といえば頭蓋骨から骨盤までありますが、それはもちろん背骨が支えています。背骨は脊椎とも呼ばれており、首の部分にある7個の骨を頚椎、背中の辺りの12個の骨を胸椎、腰のほうの5個の骨を腰椎と言います。

 

脊椎はS字カーブ状の形になって重い頭部を上手に支えています。人間が二足歩行するためには、脊椎はこのS字カーブ状の形になることが必要であったのかも知れません。ただ、この二足歩行が、現代人の背中の痛みや腰の痛み、首の痛み、肩こりなどの原因となっていることは否定できません。

 

二足歩行をすることによって、人間が得ることのできたものは非常に大きいかもしれませんが、それと引き換えに、頭を垂直に支えることや両腕をぶら下げて、様々な用途に使用することなどの仕事をする必要が出てきたのです。

 

現在では、姿勢の悪さや運動不足などが積み重なった結果、この脊椎のS字カーブが崩れている人が多くなってきているのは事実です。その結果、肩こりや背中の痛み、また腰痛などの症状で悩む人が増えてきたわけです。

 

逆に言えば、脊椎のS字カーブを正常な状態にすれば、肩こりや背中の痛みなどの症状を和らげることも可能なはずです。それには、きちんとした姿勢を保つことを心がけ、適度に運動して筋力の低下を防ぐことが大切なことになってくるのです。